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尾瀬沼キャンプ顛末記 初日の巻

9月14日(日)

それはまだ、連日の猛暑日の夏が、佳境を迎えようとする8月初旬のこと。
ワタシから親しい山仲間に向けた、こんな上っ調子な誘いのことばで始まりました。
 
      「初秋の尾瀬でテント泊」
高層湿原の花々、尾瀬沼の夕日、満天の星空、すだく虫の音・・・
初秋の別天地で静かに宴会をしながら人生を語りあいませんか。

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「そんな先のことまで予定がたたないよ~!」と言われるかと思ったのも杞憂に終わり、たちまち8名もの賛同者が現れ、総勢9名でこの日実現の運びとなったのでした。
地元群馬勢6名に加え、神奈川・東京・栃木からも馳せ参じた仲間が、大清水から尾瀬沼目指して出発してゆきます。
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絶好の晴天とあって、三平峠に着くころには汗だくです。それにしてもこの大荷物、大半が食料と液体燃料なのは、仲間だけの秘密。
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尾瀬沼周辺ではとうに秋を迎え、花の季節は過ぎていますが、道中でウメバチソウやヤマトリカブト、ヤマオダマキが見えました。
長蔵小屋の前では、ゴマナとヤナギランの群生があり、一つ目の「高層湿原の花々」の約束が果たせました。
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到着するや否や、さっそく尾瀬沼の畔での、賑やかなランチタイムが始まります。おっ!ホットサンドとは、やりますねぇ。
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ランチが終わったらテントサイトに移動して、今晩のねぐらの設営にとりかかります。楽しい共同作業です。
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テントの設営が済むと、のんびり大江湿原まで散歩に出ます。澄み切った青空の下には、早くも草紅葉の絨毯が広がります。
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散歩から戻って午後4時を回りました。そろそろディナーの準備に取り掛かりましょう。
何せ山の夕暮れは早いので、あっというまに薄暗くなってしまいますから、先手必勝です。
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皆さんに手伝っていただき30分ほどで、本日のディナープレートが完成です。前菜はロースハムと茸のテリーヌのサラダ。
その隣は魚介とトマトのマリネとつづき、メインはビーフシチュウ。全員で取り囲んで、大撮影会の始まりです。
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さあさあ、お待ちかねの夕ご飯という名の宴会の始まりです。西日を受けながら、カンパ~~~イ!!
あれだけボリュームをつければ、相当な時間がかかると思っていたディナーでしたが、あっという間にお皿はきれいさっぱり。
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喜んで食べてくれたのは嬉しいのですが、薄暗くなる前に大方終了は予想外でした。
さて、夕暮れも迫ってきたので湖畔に行って、夕日が沈むのを眺めましょう。尾瀬沼の夕日も約束どおりでした。
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素晴らしいトワイライトタイムを、満喫してテント場に戻ると、いつも山にはフライパン持参のベテランが、パンプディングを目の前で焼いてくれました。
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デザートで締め括ったフルコースの夕ご飯で、お腹いっぱいのメンバーは、星空観察に繰り出します。
真上に天の川が横たわる圧巻の天体ショーに、しばし時を忘れます。これも約束を果たせました。画像は macotani さん提供。
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静かに人生を語りあうことだけは、残念ながらできませんでしたが、ほぼ約束どおりの展開に、暗闇で一人ガッツポーズをしたのでした。
by tanokyu88 | 2014-09-19 19:07 | そとあそび
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