秋の北アルプス蝶ヶ岳から常念岳を歩く Ⅱ

９月２３日（月・秋分の日）

快晴の夜明けです。
日の出時刻は５時半頃なので、４時に起きて朝ご飯をすませ、身支度を整えながらご来光を待ちます。
すると、徐々に東の空がオレンジに染まりだし、無風の静寂の中太陽が昇りました。




一面に広がる雲海上の日の出は、荘厳な美しさです。

背後に目を移すと、まだシルエットの穂高連峰の上には月が。

テント場の周りにも、ヒュッテの庭先にも、この瞬間を待ちわびていた宿泊者でいっぱいです。

しばらくすると、穂高連峰から槍ヶ岳にかけての一帯が、モルゲンロートに染まりだしました。

たなびく雲海に朝日が当たって、えもいわれぬ色を放ちます。

この日は長丁場なので早々に出発します。するとヒュッテの前で、昨日のＨちゃんたちにばったり。来た道を戻る一家とはここでお別れ。

ヒュッテからは穂高の峰々・大キレット・南岳・槍ヶ岳などの、大パノラマを眺めながら歩く、天空の遊歩道がつづきます。

槍ヶ岳をズーム

そのまま引きますと、ご覧のような山岳展望。この眺めこそがコース最大の魅力です。

遥かにこの日の目的地常念岳が見えてきましたが、あそこまでは幾多のアップダウンが待っていて、容易には近づけてくれません。

登り下りを繰り返しながら、歩いてきたルートを振り返ると、蝶槍の特徴あるピークの向うに、なだらかな蝶ヶ岳が遠くなってゆきます。

もう少しつづきます