初冬の茂来山は絶景の山 その２

稜線に出ると登山道は幾分緩やかになり、霧氷のついた美しい木々を眺めながら歩けば、１０分ほどで茂来山山頂に到着です。
今まで見通しの利かなかった樹林帯を、抜けたと思う間も無く現れるのが、３６０度何処を見渡しても遮るものの無い、特等席の展望台です。
そこには、ごつごつした岩の山頂部に置かれた石の祠があるだけ。その先には薄っすらと雪化粧した浅間山が、優美な姿を見せてくれます。




それでは浅間山から反時計回りに、順繰りに眺めてゆきます。まず信越国境の妙高山をはじめとする頚城山塊。

ぐっと引くと、山頂直下の霧氷の木々の向うに佐久平。一際白い山並みは北アルプス。

本州の中央部を、南北１００km以上にわたって連なる、北アルプスのほぼ全容が見渡せるのはごく稀なことです。

もう一段ズームすると、それぞれの山容がはっきりしてきます。右手から白馬三山、先月登った唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳とつづきます。

そして西側ｊに目をやれば八ヶ岳連峰。さらに、薄っすらと靄に煙る南アルプスも見えています。

東にはふるさと西上州の山々。前週歩いた黒瀧山も確認できます。

最後に北東の方角には、すでに真っ白になった谷川連峰が見えました。

いつまでもこの絶景に浸っていたいのですが、そろそろお昼時でお腹も空きました。
山頂からすこし下りた、松の樹間に八ヶ岳が望める、素敵なランチスポットでお昼ご飯です。

柔らかな枯れ草の広場で車座になって、思い思いのランチがはじまりました。ワタシはトマトソースのショートパスタ。

晩秋は日暮れが早いので、名残惜しいのですがそろそろ下山です。北向きの急斜面は朝の霜柱がそのまま、慎重に下ります。

霧久保沢が見えてくると傾斜も緩やかになり、楽しかった山行の話などしながら下れば登山口はもうすぐ。


おわります