初冬の茂来山は絶景の山

１１月２５日（日）　１１月最後の定休日

この日は６名のメンバーで、佐久のピラミッドと異名をとる茂来山（もらいさん）へ、３６０度のパノラマ絶景を眺めに出掛けました。
さほど名の通った山ではありませんが、この時季には雪をいただいた名立たる山々が、茂来山を取り囲んでいるかのように見えます。



途中、酒蔵の前で急停車し、朝っぱらから土産に一升瓶を買い込む不届き者がいたりして、登山口出発は１０時少し前。
初冬の朝の柔らかな斜光線の中、長い影をひきながら歩き始めます。

すっかり葉を落とした木々の間に光が差し込み、明るい霧久保沢沿いの登山道。

ふわふわした落ち葉の絨毯の上を、ガザゴゾと音を立てながら歩くのが、この時季ならではの山歩きの楽しみです。

落ち葉には霜が降りて、白い粉をまぶしたように見えます。

ゆるやかな落ち葉の道を小一時間ほど歩くと、国の「森の巨人たち百選」に選ばれた、コブ太郎と呼ばれるトチノキに到着します。

コブ太郎でしばし休憩し再度歩き始めると、いよいよ傾斜のきつい本格的な登山道に変わってゆきます。

その先に見えてくるのが、樹齢２５０年と言われるコブ太郎よりも、さらに古いと見られている大王トチノキ。

大王トチノキからはどんどん傾斜が増し、つづら折の胸突き八丁の登山道を、喘ぎ喘ぎ登ってゆきます。

登山道の脇では霜にあたったシダが、力なく萎れかけていて、厳しい冬が間近の光景を見せていました。

ようやく急登をしのぎきり稜線に辿り着くと、葉の落ちた広葉樹の梢に霧氷が見事で、一同感嘆の声を上げました。

出発から約二時間、もうすぐ山頂に到着です。


つづきます