![]() 九十九谷は不動寺とは稜線を挟んで反対側に位置する、深くえぐられた岩壁に覆われた一帯です。 歩ける稜線の幅は極めて狭く、随所に鉄ハシゴや鎖場があり、ときにスリル満点のナイフリッジなど、登山者を絶えず緊張させます。 今回は上底瀬の登山口から出発し、寄り道して不動寺の紅葉を楽しんだ後、岩峰を周回するルートをとりました。 信州と境を接する南牧村は、群馬県の最西端に位置する山深い山里ですから、民家の脇がすぐ登山口なのも珍しいことではありません。 大根やつるし柿、洗濯物などの干してある、ご覧のように生活観たっぷりのお宅の横から入山します。 30分少々で不動寺に到着。紅葉の写真を撮りながら境内を歩くと、三束雨さんが撮影を終え待っていてくれました。 晩秋の柔らかな日が差すお堂の前で、三束雨さんがバーナーでお湯を沸かし、珈琲を淹れてくれました。 ![]() 珈琲をいただきながら見事な紅葉を愛でたら、お寺の裏手から岩峰巡りに出発します。馬の背と呼ばれるナイフリッジまで付き合ってくれた、 三束雨さんとはここで別れます。稜線に沿って鉄ハシゴが、幾つも連なっているのが見えます。 ![]() 鉄ハシゴのお陰でぐんぐん高度を上げると、先ほどまで居た不動寺が眼下に見えるようになります。 ![]() 今度はこのコース一番の名物、垂直に伸びた長いハシゴが現れました。 ![]() 難所を越えるとやがて緩やかな尾根道になり、馬の背から30分ほどで360度の展望が広がる観音岩に到着です。 折からの北風に煽られた枯葉が、紙ふぶきのように上空に舞い上がり、日の光にキラキラ輝きます。 ![]() 冬型の気圧配置のこの日、信州側は雲に覆われ八ヶ岳は見えませんが、晴れている上州の山々はくっきり。妙義山の岩峰群が見事です。 ![]() 西上州の山域で登山者に人気の、左は鹿岳(かなだけ)右は四ツ又山が目の前に見えます。 ![]() 若い相棒は怖いもの知らず、足元は奈落の底です。 ![]() 下りの道になると、九十九谷が俯瞰できる尾根づたいになり、高度感たっぷりの景色が続きます。 ![]() そして、このコースの核心部が、すぱっと両側が切れ落ちた岩の峰上を、バランスをとりながら下りるこの場所。 ![]() 一番の難所を無事に通過すれば、やがて樹林帯になり、九十九谷の登山口に到着します。 約3時間あまりのミニコースですが、中身が濃く西上州らしい変化に富んだコースでした。 ![]() おわります
by tanokyu88
| 2012-11-21 16:47
| そとあそび
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