紅葉と新雪の巻機山

１１月３日（土曜日・文化の日）

秋も深まり、ここ数日来冬型の気圧配置になり、関東は晴れていても日本海側は雨が降る気象状況です。
当然のことながら標高が上がれば、雨は夜更け過ぎでなくても雪へと変わります。
決して喜ばしい状況ではない中、１０月の連休に一度断念した、中ノ岳から丹後山の縦走を決行すべく登山口に着くもやはり雨。
しばらく車中で雨の様子を観察しますが、一向に止む気配がなく、初めての山域にして長行程なので、再び断念して予定変更です。
結果、過去数回の登山経験があり、登高時間も短い巻機山に決定し、カッパにスパッツ、ザックにはカバーの装備で入山です。



登山口の二合目で無かった雪も、四合目を過ぎる頃には目立ち始め、右手の二人のように、引き返す方に大勢出合ました。

雪で滑る歩きづらさを差し引いても、雪と紅葉の混ざり合う光景は、例えようもない美しさです。

五合目では５～６センチくらいの積雪です。

雨の後に降った雪は重く、カエデの枝がたわんで、登山道を塞いでいます。

ブナの美林は水墨画の世界。

六合目、雪が段々深くなってきました。

雪山登山者にエビノシッポと呼ばれる現象。

七合目から上では４人と会っただけ。八合五勺からは踏み跡がありません。吹き溜まりでは腿まで埋まるラッセルを強いられます。

厳しいラッセルの連続も、ニセ巻機山（九合目）まで来れば、避難小屋はもうすぐです。

登山口から４時間。巻機山避難小屋に到着です。雪囲いを外して一夜の宿にお借りします。

窓は雪囲いがしてあるので、小屋の中は真っ暗。ヘッドランプを頼りに夕ご飯の用意をします。


つづきます